1ショットは短すぎず長すぎず、10秒前後に
歌や芝居、競技など一連の動きを連続で撮影する必要がある場合を除いて、1ショット(1カット)は10秒以内、長くても15秒ぐらいにしましょう。
特に後から編集しない場合は、ダラダラ長いカットが続くと見るのが苦痛になります。
また、2、3秒と短すぎるのも、画面が安定せず、何を撮っているのか分からないうちに終わりますので避けましょう。
同じ事柄を撮影した1分でも、同じ場所から回しっぱなしの1分と、10秒ずつのいろいろな映像が繋がった1分では情報の密度がまるで違います。見る人も飽きずに見ることができます。
「カベ塗りパン」はカッコ悪い
カベを塗るように上下左右に行ったり来たりカメラを動かすパンのことを「カベ塗りパン」といいます。
あまり良いカメラワークとは言えないので、パンをしたら一度カメラを止めて、違うショットを撮るほうがスマートです。
画面サイズにメリハリをつけよう
同じようなサイズのショットが続かないように撮りましょう。
ロングショットの次ははっきりサイズを変えてミディアムとかアップを撮るようにします。
頭から足元までが入ったショットの次に頭からひざまで入ったショットでは似通った画面になってメリハリがつきません。はっきりとサイズを変えてバストサイズやアップを撮るようにしましょう。
カメラアングルを変えてみよう
アングルとは被写体に対するカメラの角度のことです。
下から見上げるのがローアングル、見下ろすのがハイアングルです。
日本語で、ローアングルを「あおる」、ハイアングルを「俯瞰(ふかん)する」と言ったりもします。
やってみるとわかりますが、思った以上に画面の印象が変わります。画面作りが単調だと思ったらカメラアングルを変えてみましょう。
また、アングルによってカットに意味を持たせることができます。
映画やドラマの演出では、例えば上司に叱られる部下を撮るときに、上司をローアングル、部下をハイアングルで切り返して、威圧的な上司と萎縮する部下という関係を強調したりします。
子どもを撮るときはローポジ
人物を撮るとき、カメラポジションは被写体の目の高さを基本にしましょう。
子どもなら低い目線(ローポジション)で撮りましょう。